皆さんカメラやレンズの保管はどうしているでしょうか。
もしかして押入れやカメラバッグに入れっぱなしにしてないでしょうか。
もし押し入れやカメラバッグに保管しているのであれば、この時期危ないかもしれません。
もう一度カメラやレンズを取り出してよく確認してみてください。
取れない汚れがついていませんか?
もしついているとしたらそれはカビの可能性がありますよ。
私も今まではドライボックスに入れて保管していたのですが、最近α7RⅡなど高額なカメラを購入したので、梅雨の湿気が怖くなりました。
そこで東洋リビングの防湿庫を購入しました。
その際に調べたことをこの記事で紹介します。
レンズにカビが生えるとどうなる?
レンズにカビが生えるとガラスの表面に白っぽいの物体現れます。
小さければはじめのうちは特に写りに問題は無いのですが、どんどんと繁殖していくので、広範囲に広がってしまうこともあります。そうなるとそのレンズで撮影した写真は明らかに雲ってしまいます。
もし画像のような白い物体があったらすぐに他のレンズと隔離しましょう。
他のレンズにもカビが移るかもしれません。
そして、カビたレンズを修理に出して、以下の内容の対策も検討してください。
今回はカビが生えていなくても、今後はわかりません。
カビが生える前に以下の対策をきちんと行いましょう。
今なら被害を出さずにすみますよ。
カビが生えたらどうするの?
カビが生えたらもう自分ではどうすることもできません。
すぐに修理に出しましょう。
ただ、料金は数万円かかることもあるそうです…
そしてさらに悪いことに、修理に出してもカビは完全に取り除くことはできないようです。
なので、一度カビが生えてしまうとまたカビが生えることもあります。
また、そのレンズはまだカビ菌を持っている可能性があるので、他のレンズにカビを移すこともあり得ます。
せっかく高いレンズを購入したのにカビを生やして修理に数万円…
そしてまたいつかカビが生えるかビクビクしながらそのレンズとカメラライフを送らなくてはなりません…
カビが生えてからの対処は数万円
カビが生える前の予防は数千円~数万円
どちらがいいでしょうか。
私だったらカビは生えてから対処するのではなく、生える前に予防します
カビを防ぐにはどうすればいい?
一般的なカビが生える条件
- 湿度80%以上
- 温度5~35℃
- 埃や皮脂などの栄養がある
カビは湿度と温度が高く汚れているところを好むみます。
湿度が80%以下なら大丈夫?
日本の住居の年間平均湿度は30~80%です。
80%以上ないので大丈夫と思いますが、カビが欲するのは空気中の水蒸気ではなく、物の表面にある水分なので、湿度が80%以下でもカビが生えてしまいます。
特に60%以上からカビが活発に活動を始めると言われています。
東京の平均湿度
月 | 湿度 |
---|---|
1 | 45 |
2 | 52 |
3 | 52 |
4 | 56 |
5 | 62 |
6 | 75 |
7 | 74 |
8 | 74 |
9 | 68 |
10 | 67 |
11 | 63 |
12 | 55 |
出典:『気象庁 各種データ・資料』
表をみると5月から11月は60%をこえています。
つまり東京では冬を除いてほとんどの時期がカビの活動期なのです。
温度5~35℃
日本の住居の年間平均室温は10~30℃です。
カビが活発化する温度は5~35℃。
つまりカビにとっても家の中は1年中快適な住まいになっているのです。
温度を5~35℃以外にすればいいのですが、この温度を外れると人間も快適には生きていけません。
なのでなかなか温度でカビをおとなしくさせることは難しいのです。
カビにとっては埃や皮脂なども栄養!
埃や皮脂はレンズを使えば必ずつくものです。
使用したあとに簡単な清掃を心がけるようにしましょう。
クロスで拭くだけでも違います。
また、レンズのコーティングなども栄養になってしまうようです。
以外にカビは雑食なのです。
カビを防ぐのに一番経済的な対策は湿度を管理すること
色々カビが生える条件を紹介しましたが、一番めんどくさくなくお金の負担も少ないのはカメラやレンズ周りの湿度をコントロールすることです。
温度は年がら年中空調をつけて、しかも5~35℃以外にするのは現実的ではありません。
人間の生活ができなくなってしまいます。
それに仮にそうしたとして電気代が馬鹿になりませんね。
また、ホコリや皮脂も完全には取れませんし、ましてやレンズのコーティングはとってしまうわけにはいきません。
カメラやレンズに最適な湿度は?
40%がカメラやレンズにとって最適な湿度となるようです。
これより高いとカビが生えやすくなります。
これより低いとカメラやレンズのゴムやプラスチックが劣化してしまったり、グリス(潤滑油)が乾いてしまい、カメラやレンズ自体にダメージがあるようです。
どうすれば湿度管理ができる?
カメラやレンズを保管する際に湿度を管理する方法は2つあります。
安くて簡単ドライボックスとシリカゲル
ドライボックスは簡単に言うと密閉できるプラスチックボックスに湿度計がついているものです。
でもそれだけでは湿度はほとんど外気と変わりません。
ではどうやって湿度を管理しているのか。
それは除湿剤です。
シリカゲルなどの除湿剤をボックスの中に入れることで、外気よりも湿度を下げてカメラやレンズに最適な湿度にします。
そしてなにより安いです。
ドライボックスとシリカゲル、これらを合わせっても購入しても3000円~5000円程度です。
たったこれだけの出費でレンズのカビを防げます。
しかし、除湿剤の効果は長くは続きません。
大体1~3ヵ月程度で効果が切れてしまうので、その際は人間が除湿剤を入れ替えます。
また、湿度の管理も人間が湿度計を見ながらおこないます。
湿度が上がってきたら除湿剤を入れ替えて、湿度が下がり過ぎたら除湿剤を少なくして。
このように除湿剤の入れ替えや量の調整を行うことで人間がカメラやレンズに最適な湿度に維持するのです。
メンテナンスフリーの防湿庫
ドライボックスでは湿度の管理を人間が行います。
でも、そんなのいちいちやってらんないという方、もっと簡単な方法があります。
それは防湿庫です。
防湿庫は湿度が上がってきたら自動で除湿をしてくれるので、何もせずにカメラやレンズに最適な湿度にしてくれます。
ドライボックスと防湿庫どちらがおすすめ?
まだまだ一眼レフを購入して間もなく、セットで付いてきたレンズしか持っていないならばドライボックスがおすすめです。
バッテリー等の備品も入れるのであれば多少余裕も持ったサイズがいいです。
シリカゲルがセットでない場合があるのでその際は別で購入してください。
もうすでにレンズを買い足している方やいちいち除湿剤を入れ替えたりするのがめんどくさい方(私です)は防湿庫を購入してもいいかもしれません。
レンズの本数が増えるとドライボックスでは出し入れが不便になりますし、今後レンズが増えることを考えると容量が足りなくなる恐れがあります。
私は120Lの防湿庫を購入しました。
ただ、このサイズになるとかなり大きくなるのでよくサイズを見たほうがいいです。
私は届いてからかなり驚き、そして部屋の模様替えを強いられました(゚´Д`)