α7R Ⅲからα7R Ⅳに買い替えてはや半年。
α6400からの流れからか動画の連続撮影時間30分制限が撤回されました。
それに伴ってどうでもいい動画を長々と長時間撮影することが多々あります。
しかし、長時間の4k30p動画撮影ではどうしても2時間半程度で録画が停止してしまいます。
特に現時点で解決策はないのですが、問題提起として書き記したいと思います。
下の記事で紹介しているダミーバッテリーを使ったら5時間以上撮影はできました。また、α7S Ⅲを買って試してみたら4K60P 4:2:2 10bit 撮影では熱による停止、USB給電によるバッテリー切れは解決されていました。
α7R Ⅳで動画を長時間撮影すると録画が停止してしまう原因はおそらく以下の2点だと思います。
高温による強制終了
気温の低い冬のこの時期でも
高温による強制終了
が発生してしまいます。
状況にもよりますが悲惨な場合だと1時間程度で止まっている場合もあります。
また、当たり前ですが、止まった直後に録画を再開すると数分でまた止まってしまいます。(高温による強制終了なので、放熱が住んでいない状態で再開して止まるのは当たり前ですね。)
もちろん自動電源OFF温度の設定は高にしています。
α7S Ⅲは冷却ファンか放熱スリットを設けるとの噂が出ていますが、これは動画機としては必須となるのでしょうね。(パナソニックのフルサイズS1Hではファンまでついてますから)
USB給電してもバッテリーが持たない
連続動画撮影のでは通常のバッテリー運用では170分しか持たない。(取扱説明書から持ってきたのですが、実際に使用してみるとこれより持たないかなといった印象。上記の熱暴走がなくても)
そのため、α7シリーズの最大の利点といえるUSB給電で連続撮影を試みているのですが、どうしても150分程度(冒頭に書いた2時間半)でバッテリー切れとなってしまいます。
どうもUSBとバッテリーの給電電力の差からどうしても撮影しながらだと徐々にバッテリーを消費してしまっているようです。
連続動画撮影時の消費電力
取扱説明書にはα7R Ⅳの定格電力は3.7Wとあります。
バッテリーの電圧(7.2V)から定格電流は
3.7W ÷ 7.2V ≒ 0.5139A
と想定されます。
しかし、α7R ⅣのバッテリーNP-FZ100電圧、電力容量
電圧:7.2V
電力容量:16.4Wh(2,280mAh)
とα7R Ⅳの連続動画撮影時
液晶モニター使用時:約170分
から連続動画撮影時の消費電力を計算してみると
170分 ÷ 60分 = 2.8333…時間(h)
16.4Wh ÷ 2.8333…時間(h) ≒ 5.79W
消費電力は
5.79W ÷ 7.2V ≒ 0.8A
定格電流と比べると
0.5139A – 0.8A ≒ 0.286A
とまあ、そこそこの差がありますね。
つまり動画撮影時の消費電力は定格以上となるようです。
USB給電の電力
おそらくUSB給電の出力は
電圧:5V
電流:1.5A
と思われるので(USB PDなどの急速充電には非対応のようだ)、USB給電時の最大出力電力
5V × 1.5A = 7.5W
となります。
???USB給電のほうが電力量が多いんだけど???
動画撮影時の電力とUSB給電の電力を比べると
動画撮影時の電力量 5.79W – USB給電電力量 7.5W = -1.71W
???USB給電の電力量のほうが1.71Wも多いぞ???
しかし、実際にはUSB給電しながらでもバッテリーは徐々に消費してバッテリー切れになってしまう。
???
考えられる原因としては、設定の条件かな?
AFの設定や動作、HDR設定、ピクチャープロファイルの設定による画像処理
これらによるAFモータや画像処理エンジンの消費電力が影響してUSB給電の電力量よりも消費電力のほうが多くなるということだと思われます。
また、この連続動画撮影時は4k30p以外の時間かもしれません。
となると4k30pでの録画の消費電力量は7.5W以上になるのかもしれませんね。
動画の連続撮影時間を伸ばしたいなら別売りアクセサリーが必須??
α7R Ⅳの連続撮影時間はおおよそ2時間半?
まだ、長時間撮影の条件を変えて比較したわけではないですが、連続動画撮影時間は2時間半程度と考えたほうがいいようです。
ただ、以下のようなアクセサリーを使用するとNP-FZ100を複数使用することができるので、充電切れの心配はなくなるのではないかと思います。
参考
マルチバッテリーアダプターキット NPA-MQZ1Kソニーストア
後継機では最近主流のUSB PDに対応していただけることを祈るばかりですかね。
発熱の問題が残りますが…